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2019年ウクライナ支援活動報告(5月19~27日)

5月19~27日に、スタッフ4名で支援活動のためにウクライナを訪問しました。

チェフコが支援している3つの病院、2つの学校、幼稚園を訪問し、それぞれ見学や取材、温熱施術、子どもとの交流、また寄付金の使い道の確認などをしました。それ以外に、コンファレンス開催、ウクライナと福島の子ども交流プログラム参加者選考を行い、また今回、初めてサナトリウム(保養所)での温熱施術を実施しました。

 

 

《支援先訪問の様子》

5月21日に訪問したジトーミル州立病院では、院長との面会の後、小児科を案内してもらい、昨年度の寄付金で購入した機材を確認しました。昨年は、新生児用ミルクを作るためのコンロ、哺乳瓶を殺菌する器械、湯沸かしポットを購入したのですが、新たなコンロを導入した後、旧式コンロを使っていた時と比べ、電気代が激減したと報告を受けました。

 

   

(左)院長への取材の様子            (右)昨年度の寄付金で購入したコンロ

 

同じく5月21日に訪問したジトーミル精神病院小児病棟では、病棟を見学した後、入院している子ども達と紙飛行機を折って交流しました。この病院では、子どもの室内遊具やベット等をこれまでの寄付金で購入していることを確認しました。心づくしのランチのおもてなしを受け、最後に入院している子ども達に日本からのお土産のお菓子を一つずつ手渡しました。

 

   

(左)チェフコの支援で購入した子どもの室内遊具  (右)入院している子ども達と折り紙で交流

 

5月23日にはオブルチ市にある第3学校を訪問し、子ども達との交流会として、日本の昔遊び紹介(けん玉、コマ回し、折り紙、あやとり)、紙飛行機飛ばし競争、日本の飲み物(緑茶、みそ汁)と食べ物(お菓子)の試食を行いました。紙飛行機飛ばし競争はグループ毎に景品を用意したところ大いに盛り上がり、また日本のお菓子は好評でした。

 

   

(左)コマの糸を巻くのは難しい・・・        (右)折り紙でハートを作ったよ!

 

 

《寄付金贈呈》

チェフコがウクライナで支援している7組織に以下の通り、寄付金を贈呈しました。

 

①チェルノブイリ・ホステージ基金  約11万円(1,000ドル)

②ジトーミル州立病院小児科    約8.8万円(800ドル)

③ジトーミル精神病院小児病棟   約7.7万円(700ドル)

④オブルチ地区病院産婦人科    約5.5万円(500ドル)

⑤ジトーミル第12学校        約5.5万円(500ドル)

⑥オブルチ第3学校         約5.5万円(500ドル)

⑦グラドコビッチ幼稚園       約5.5万円(500ドル)

 

渡航前に、各施設で必要な支援(内容と金額)を聞き取り、それに合わせてチェフコからの寄付をお渡ししました。

皆さまのご支援のおかげで、今年も各組織に寄付金を届けることができました。

ご支援に心から感謝いたします。

 

 

《コンファレンス》

現地の小児科医、神経科医、チェルノブイリ被害者の会のメンバー、リクビデータ(事故処理にあたった消防士、軍人など)、当時の避難民の皆さんにご参加いただき、原発事故の人々の生活への影響についてお話いただきました。日本側からは、福島第一原発事故当時の状況と現在の状況、またチェフコの活動について紹介しました。

 

   

 

チェルノブイリ原発事故の影響を受けた子どもを診ている小児科医からは、原発事故障がい者として認定されている子供(両親が障がい者の認定を受けている)には定期検診が義務付けられており、検診に来た子どもの70%に健康異常が認めれると報告がありました。異常が多いのは、目、神経、内分泌系、甲状腺とのことです。

また、リクビデータや元避難民の方からは、チェルノブイリ原発事故直後の生々しい体験の話や、避難生活中に差別を受けた話などを伺いました。事故から33年が経っても、当時のことを、今、思い出したくないほど怖かった、という声も聞かれ、原発事故がどれだけ大きな影響を人々に与えるかを痛感しました。

 

 

《交流プログラム参加者選考》

昨年に引き続き、オブルチ第3学校の中学生4人を日本に招聘するため、渡航中に交流プログラム参加者の最終選考会を行いました。今年は16人の応募者から一次選考を通過した9人に最終面接を行いました。それぞれの特技を紹介するパフォーマンスの後、「なぜ交流プログラムに応募したか」「日本に行って何を学びたいか」等の質疑応答をしました。歌、ダンス、ギター演奏などの他に、手作りの作品を持ち込んで紹介するなど、子ども達はそれぞれが個性豊かなパフォーマンスを披露しました。

 

   

 

選考結果は、翌日の終業式「ラストベル」で発表しました。選ばれた子どもの弾けるような笑顔が印象的でした。8月末に日本で再開するのが楽しみです。

 

   

(左)選ばれた瞬間の笑顔            (右)今年度の交流プログラム参加者4名

 

 

《温熱施術》

キエフ郊外にあるカピタニヴカ・サナトリウム(保養所)は昨年9月の調査で初めて訪れました。その時に、保養に来る人達に温熱施術をする可能性を示唆され、今回、初めてサナトリウムでの温熱施術が実現しました。

 

   

(左)カピタニヴカ・サナトリウム外観        (右)施術の様子

 

チェルノブイリ・ホステージ基金事務所で温熱施術をした際には、以前、当団体が支援をしていたドミトロ君(現在6歳、出産時のミスにより小児麻痺を患う)も温熱を受けに来てくれました。こわばっていた身体が温熱でほぐれ、気持ちよさそうに1時間ほど温熱を受けました。

 

   

(左)温熱を受けるドミトロ君           (右)施術の様子

 

今回の渡航での施術人数は以下の通りです。

①カピタニヴカ・サナトリウム    20人

②チェルノブイリ・ホステージ基金  21人

③グラドコビッチ幼稚園      13人

合計54人

 

 

《最後に》

今回、チェフコの支援先である7組織を訪れましたが、どの組織も寄付金を無駄なく適切に活用していることが確認できました。また、これからも支援の必要があるというお話も伺い、日本の皆様からのご寄付を現地に届ける役目の重要性を感じました。今後とも、皆さまのご支援ご協力をよろしくお願い致します。