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ベネズエラ

ベネズエラについて

ベネズエラ・ボリバル共和国、通称ベネズエラは、南アメリカ大陸北部に位置する連邦共和制国家です。首都はカラカスで、東にガイアナ、西にコロンビア、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面しています。
私たちは現在、3つの地域で現地ボランティアの方々の協力を通して支援を行っています。
1つ目はベネズエラ北西部に位置するカラボボ州の州都バレンシアです。ベネズエラで3番目に大きい都市で、人口は約83万人。工業、製造業が活発な一方、カカオやコーヒー、タバコなどの農産物の集散地でもあります。1811年にスペインから独立宣言をした時に、連邦直轄の首都となる予定だった歴史を持ち、周囲を山に囲まれた盆地になっています。

バレンシアの町並み。四方を山に囲まれ盆地になっている。

2つ目はベネズエラ北部に位置するスクレ州の州都クマナです。首都カラカスの東402kmに位置していて人口は約36万人。ヨーロッパ人がアメリカ大陸に最初に居住した都市の一つでしたが原住民による襲撃を度々受け、その都度、再建されてきた都市です。街はカリブ海に注ぐマンサナーレス川の河口に位置しています。

3つ目はベネズエラのポルトゥゲサ州の州都グアナレです。先住民のコロモト族のもとに聖母(コロモトの処女)が顕現した地とされています。氾濫原の南西の辺縁、アンデス山脈の裾野に位置し、畜産と農業で知られています。「ベネズエラの心の首都」と呼ばれ、多くの催し物が行われています。

ベネズエラは2014年に経済が破綻して以来、治安が非常に悪化すると共に貧困が進みました。
2021年9月、UCAB(アンドレ-ベロカトリック大学)の報告によると94.5%のベネズエラ人が貧困ラインを下回った状態で生活をしています。
私たちのスタンスとしては、直接、現地に飛んで活動をするという姿勢がありますが、ベネズエラに関しては身の安全を考慮して現地には赴
かず、現地ボランティアの方々の協力を通して支援を行っています。

支援に至った経緯

2014年の経済破綻以来、ハイパーインフレの影響で苦しむベネズエラでは、国民の過半数が貧困に喘いでいます。約90%の家庭が満足な食べ物も買えずに道端のゴミを漁り、子どもたちの多くは慢性的な栄養失調のため学校に通うことができません。そんな国家的経済危機の現状を詳しく知るため、「一般社団法人 世界の子供たちのために」の最高顧問である浅井隆と、代表理事の樺沢暢之が2018年末に南米へ飛び、取材を敢行しました。

仕事や教育を求めて多くのベネズエラ人が移り住んでいるアルゼンチンやキューバを訪れ、生の声を取材したところ、「治安が悪化して弟が殺された」「1カ月働いても卵1パックしか買えない」「水も電気も来ない」「家族が病気でも治療する薬が買えない」・・・そこには想像をはるかに越えた厳しい現実がありました。

ベネズエラの人々をなんとか支援したい。そこで当団体は寄付金を募り、ベネズエラの困難な状況にある子ども、その家族、及び彼らを支える団体を支援していくことを決めました。

具体的な活動

①貧困地域への炊き出し支援
バレンシア市にあるサンディエゴという場所で炊き出し支援をしています。サンディエゴには貧困層が住む地域があり、そこの子どもたちは食事を取れていません。その子どもたちに、近所に住む方がボランティアで定期的に炊き出しをしており、私たちはボランティアの方に活動資金を支援しています。ボランティアの方が休日を使って、月2回、120人以上の子どもたちに食事を提供しています。

スクレ州のクマナ市で活動するNGO「クマナミア」を支援しています。この団体は2019年2月からクマナ市内で子ども食堂の運営、子どもの定期的な健康診断、医療提供などを行っています。スクレ州の一人当たりの収入は1日1ドル未満であるため、クマナ市には子ども食堂を切実に必要とする多くの子どもたちがいます。その中でも、慢性的な栄養失調の1~10歳の子ども40人を対象として、子ども食堂は始まりました。現在は市内2か所で子ども食堂を運営し、週5日、100人の子どもとボランティア20人に食事を提供しています。

ポルトゥゲサ州のグアナレ市で活動するNGO「Pan Del Cielo」を支援しています。この団体は、子ども達への炊き出しや古着の寄付、また炊き出しができない時は缶詰やお米などを配布しています。ここに通っている子どもたちのほとんどは、公立の学校に通いながら両親の仕事を手伝って生活をしていて学業より食べることを優先しているのが現状です。週に数回、2~17歳の子ども20~30人に食事を提供しています。
②病院への炊き出し支援
私たちが支援しているのは、バレンシア市にあるバレンシア国立中央病院です。この病院には、食事も満足に食べられない子どもたちが大勢入院しています。定期的に現地のボランティアの方々の協力を得ながら、病院内で炊き出しを支援しています。物価が安いので、予算5000円くらいで100人以上の子どもたちに食事を提供することができます。
ベネズエラ子ども救済募金

実績