ベネズエラ

活動地紹介
ベネズエラ・ボリバル共和国、通称ベネズエラは、南アメリカ大陸北部に位置する連邦共和制国家です。首都はカラカスで、東にガイアナ、西にコロンビア、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面しています。
ベネズエラ北西部に位置するカラボボ州の州都バレンシアが、当団体の活動地です。ベネズエラで3番目に大きい都市で、人口は約83万人。工業、製造業が活発な一方、カカオやコーヒー、タバコなどの農産物の集散地でもあります。1811年にスペインから独立宣言をした時に、連邦直轄の首都となる予定だった歴史を持ち、周囲を山に囲まれた盆地になっています。
バレンシアの町並み。四方を山に囲まれ盆地になっている。
ベネズエラは2014年に経済が破綻して以来、治安が非常に悪化しました。私たちのスタンスとしては、直接、現地に飛んで活動をするという姿勢がありますが、ベネズエラに関しては身の安全を考慮して現地には赴かず、現地ボランティアの方々の協力を通して支援を行っています。
支援に至った経緯
2014年の経済破綻以来、ハイパーインフレの影響で苦しむベネズエラでは、国民の過半数が貧困に喘いでいます。約90%の家庭が満足な食べ物も買えずに道端のゴミを漁り、子どもたちの多くは慢性的な栄養失調のため学校に通うことができません。そんな国家的経済危機の現状を詳しく知るため、「一般社団法人 世界の子供たちのために」の最高顧問である浅井隆と、代表理事の樺沢暢之が2018年末に南米へ飛び、取材を敢行しました。
仕事や教育を求めて多くのベネズエラ人が移り住んでいるアルゼンチンやキューバを訪れ、生の声を取材したところ、「治安が悪化して弟が殺された」「1カ月働いても卵1パックしか買えない」「水も電気も来ない」「家族が病気でも治療する薬が買えない」・・・そこには想像をはるかに越えた厳しい現実がありました。
ベネズエラの人々をなんとか支援したい。そこで当団体は寄付金を募り、ベネズエラの困難な状況にある子ども、その家族、及び彼らを支える団体を支援していくことを決めました。
具体的な活動
①病院への炊き出し支援
私たちが支援しているのは、バレンシア市にあるバレンシア国立中央病院です。この病院には、食事も満足に食べられない子どもたちが大勢入院しています。定期的に現地のボランティアの方々の協力を得ながら、病院内で炊き出しを支援しています。物価が安いので、予算5000円くらいで100人以上の子どもたちに食事を提供することができます。
②貧困地域への炊き出し支援
バレンシア市にあるサンディエゴという場所で炊き出し支援をしています。サンディエゴには貧困層が住む地域があり、そこの子どもたちは食事を取れていません。その子どもたちに、近所に住む方がボランティアで定期的に炊き出しをしており、私たちはボランティアの方に活動資金を支援しています。ボランティアの方が休日を使って、毎週のように100人以上の子どもたちに食事を提供しています。
活動実績